前回のエントリーで知識ゼロのサラリーマンにオススメの投資商品として、
- 投資信託
- 日本国債
の2つをご紹介しました。
そして投資信託に関しては、アクティブファンドではなくインデックスファンドを、さらにできるだけ手数料の少ない商品を買うべきと述べました。
前回は、なかなか踏ん切りがつかない方はとりあえず1万円で投資をはじめてみよう!というところで終わってしまいましたが、今回はそこのところをもう少し掘り下げ、投資初心者がどのように投資商品を買っていくべきかを書きたいと思います。
投資の基本「分散投資」
投資をする上でまず大切になる考え方が分散投資です。まずはひとつ例をもとに分散投資についておさえておきましょう。
ある一つの会社の株だけを買ってしまうと、その株の価格が下落したときの影響をそっくりそのまま受けてしまいますね。ところが多くの会社の株を保有しておくことで、ある一社の株が下落したときも他の会社の株は上がっていたり下落が少なかったりする可能性があるので、互いに価格のブレを打ち消しあうことができる、というのが分散投資の考え方です。
投資信託はもともと販売している証券会社が、いくつかの株式や債券、あるいは不動産などを組み合わせてつくっている商品なので、基本的には買うだけで分散投資ができている商品となります。
たとえば、日経平均やTOPIXといった指標と連動するように株式を組み合わせてつくった商品がインデックスファンドの投資信託です。
そして投資初心者がなるべく失敗せず市場のカモにされないための投資戦略としては、「投資信託に加え、さらに国債等を組み合わせて分散投資をする」というのが基本の考え方になります。
*…その他、投資信託の例としては、不動産に特化した投資信託「REIT」や、海外国債に特化した投資信託「グロソブ」などがあります。
*…分散投資の効果を最大限に得るには、連動性が弱い銘柄同士を組み合わせるべきです。連動性が強く、常に同じような価格変動をする場合は、分散投資の効果は小さくなります。
勝間和代式、分散投資法。”ドルコスト平均法”を味方につける。
具体的な分散投資の方法に話をすすめましょう。
ひとくちに分散投資といっても、どれとどれに分散投資をすればいいのか?と疑問に思うでしょう。そこで勝間和代さんが著書、「お金は銀行に預けるな!」で推奨している資産四分法という投資方法を紹介しますと、それは
- TOPIXまたは日経平均など、日本株式のインデックスファンド
- 日本債券のインデックスファンド
- 海外株式へのインデックスファンド
- 海外債券へのインデックスファンド
に4分の1ずつ投資する、という方法です。例えば、月々4万円積み立てる予算があったとしたら、それぞれに1万円ずつ投資を行っていきます。
そしてなにより大切なのは「相場が上がっていても下がっていても必ず一定額を買い続ける」ということ。買い続けることでドルコスト平均法によるリスクヘッジの効果を期待することができます。
ここらへんの話はお金は銀行に預けるな!に詳細に記載されていますので、ぜひご覧ください。
余談ですが・・・。
お金は銀行に預けるな!ではインデックスファンドに慣れてきたら、アクティブファンドやREITなどの投資商品にも手を広げることで、金融リテラシーを身につけていきましょう。という記載があります。もちろんここのところはご本人の意思となりますが、実際に投資信託や国債以外の商品を購入してみて、投資に関する勉強をする、というのもいいかもしれません。ただし、投資信託や国債による運用に慣れてきたら、ということを強く推奨します。
また、アクティブファンドの成績がインデックスファンドの成績を超えることは長期的にみて非常にまれである、という歴史的事実は頭に入れておかなければなりません。
「一気に買う」という考え方もある。
ちなみに山崎元さんのお勧めは勝間さんと違って「一気に買う」というもの。これはお金を寝かしておくのではなく、速やかにお金に働いてもらう状態をつくることが理由。
どちらの方式を選ぶかは・・・あなた次第。そう、投資は自己責任だということを忘れてはなりません。
いかがでしたでしょうか。
今回はザックリと、どのように商品を買い、分散投資をするかをご説明致しました。参考にした本にはより詳細な説明が記載されていますので、ぜひご一読ください。