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LinkRingBlog

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【投資】アクティブファンドよりもインデックスファンドを選ぶべき本当の理由

前回までに、「投資信託はアクティブファンドよりもインデックスファンドを買うべき」と何度か書いてきました。

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今回はここのところをもう少し突っ込んでお話をさせて頂こうと思います。

 

アクティブとインデックスの過去の実績

「アクティブファンドよりもインデックスファンドのほうが優れている」という話はよく聞く話で、様々な本やインターネット上の記事にも記載があると思います。

そしてその理由として挙げられているのは「長期的な視点で見たときに、プロが運用するアクティブファンドがインデックスファンドに勝ったことは歴史上ほとんどないから」というのが大半を占めているのではないでしょうか。

 

業界で有名な伝説のヘッジファンド「LTCM」

インデックスファンドとアクティブファンドの比較をする前に、アクティブファンドによる運用の難しさを語るためによく使われる「LTCM」の話をご紹介しましょう。「LTCM」はジョン・メリウェザーが中心となって1990年代に立ち上げられた当時の金融界のドリームチームによるファンドです。詳細はWikipediaに任せるとして、

LTCMはマイロン・ショールズとロバート・マートンという2人のノーベル経済学賞学者を擁し、高度な数学および理論経済学的テクニックを駆使して1995年には43%、1996年には41%という高い運用成績を上げた。しかし、1998年8月に起こったロシア金融危機を発端に1998年10月破綻。

出典:ジョン・メリウェザー - Wikipedia

この話を知ることで市場が予測不可能であり、よって継続して利益を上げ続けることが非常に困難なことを感じて頂けるかと思います。 

短期的にはアクティブファンドがインデックスファンドより優れているように見えたとしても、長期的に見たときに、指標に沿って機械的に運用したインデックスファンドに負けることは多々あります。

これは金融業界の歴史が教えてくれることであり、LTCMの例からも推察できるように決して「運用する人の能力」の問題だけが原因ではないでしょう。

しかもインデックスファンドのほうが手数料が安いので、長期投資を前提とする場合はますますアクティブファンドを購入することに意味がない、ということが言えると思います。

ただし、以上の話はあくまで歴史を述べただけであり「これからもそうなのか?」という疑問に答えられていません。今後、インデックスファンドを必ず超えるアクティブファンドが開発されるかもしれないじゃないか、と言われるという質問の回答にはなっていないわけですね。

では長期的な運用成績でアクティブファンドがインデックスファンドの成績を超えることができるのでしょうか?実は、長期的にはインデックスファンドのほうがアクティブファンドよりも効率が良いことを証明するファイナンス理論があります。

 

「現代ポートフォリオ理論」によるひとつの結論

アクティブファンドよりもインデックスファンドが優れている理由を非常にわかりやすく語ってくれる本に藤沢数希著の「なぜ投資のプロはサルに負けるのか?」という本があります。

 

詳細はぜひこの本をご覧頂ければと思いますが、この本の終盤で読者は、ノーベル経済学賞を受賞したドーピンが導いたこのような結論にいきつきます。

市場が完全に効率的で、すべての投資家がリスク回避的に完全に合理的に行動するとするならば、(中略)最も良い投資方法は市場全体に投資することだという仰天の結論になります。

出典:藤沢数希「なぜ投資のプロはサルに負けるのか?」

 さて、市場全体に投資する方法にはどうすれば良いのでしょうか?それはインデックスファンドを買えばよいのです。なぜならインデックスファンドは市場の指標と同じ動きをするようにつくられているからです。

つまりいくつかの前提はあるとはいえ、アクティブファンドではなくインデックスファンドを購入してあとは放っておくのが最も効率的だ、というのは現代ポートフォリオ理論が証明してくれているのでした。

 

ではなぜアクティブファンドは存在し続けるのか?

さて、長期的な視点にたったときにはアクティブファンドよりもインデックスファンドのほうが投資効率が良いということが実証されているにもかかわらず、なぜアクティブファンドは存在し続けるのでしょうか?

この疑問に対し、藤沢数希氏はこう述べています。 

それは人間が心理学で言うところの極めて強いオーバーコンフィデンス・バイアスを持っているからです。オーバーコンフィデンス・バイアスというのは、簡単に言えば、人間は非常に自信過剰だということです。 

 出典:藤沢数希「なぜ投資のプロはサルに負けるのか?」

 

また、名著と名高い「敗者のゲーム」ではこのように述べられています。

■批判の論点

アクティブ運用が成果を出せないなら、なくなっているはずだ。

■現実的反論

皆、可能性に賭けている。カジノはいつも満員だ。お客が信じているのでアクティブ・マネージャーはなくならない

出典:敗者のゲーム〈原著第6版〉 | チャールズ・エリス, 鹿毛 雄二

 

 

アクティブファンドは「自分ならできるはずだ」と考えるファンドマネージャと、インデックスファンド以上の成績を求める投資家にとってニーズがある。だからアクティブファンドはなくならない。ということですね。

 

 

あとはインデックスファンドをどの比率で組み合わせるか?

さて、 ここまで分かればあとはどうインデックスファンドをどのように組み合わせるか?といった点に議論の余地があります。

藤沢氏は前出の著書で「この辺は本当に答えがないので、自分で適当に決めるしかない」と書いています。

自分のレベルや投資できる額にもよるだろうと思うのですが、勝間和代さんは以前のエントリーでご紹介した通り資産四分法を推奨されておりますし、藤沢数希さんは外国株、日本株、外国国債を85:15:50の割合で投資しているようです。

初心者であれば、分かりやすい資産四分法でとりあえず初めて見るのはいかがでしょうか。

 


いかがでしたでしょうか?

今回紹介した、藤沢数希著の「なぜ投資のプロはサルに負けるのか?」はアクティブファンド、インデックスファンドの知識だけでなく、初心者がカモにされないための金融知識が身につく本だと思います。ぜひご一読ください。