最近、ブルーレイレコーダの調子が悪く、買い換えを考えています。ところがこれまた選び方が難しい。
どのメーカーも同じような機能を搭載していて、なにを基準に選んだらいいのか分かりにくいんです。そこで今回は、ブルーレイディスクレコーダー選びのポイントと話題の機種の比較をいたします。
ご購入を考えておられる方はぜひご覧下さい!
ブルーレイディスクレコーダの選び方のポイント
【ポイント1】スマホから録画予約(外出先から予約)できる機能があるか?
まずはスマホから録画予約ができるかどうかをチェックしましょう。最近は、スマホでツイッターやニュースアプリなどをチェックしているときに見たいテレビ番組が見つかることが多いのではないでしょうか。自分の好きな芸能人のアカウントや、ニュースアプリ、キュレーションアプリなどを見ていると、見たいテレビ番組が紹介されているなんてことも多いと思います。
そんなときに、スマホの録画アプリから録画予約ができると便利ですよね。たとえば、ソニーのブルーレイディスクレコーダーは「Video & TV SideView」から。パナソニックのブルーレイディスクレコーダーは「パナソニック メディア アクセス」というアプリから録画予約をすることが出来ます。
【ポイント2】レコメンド機能が優秀か?
次にチェックしたいのはレコメンド機能。今は地上波だけでなく、BSやCS、ケーブルテレビを見られる家庭も増えてきましたよね。特典としてCSやケーブルテレビの視聴が可能なマンションもあります。
その中で『番組が多すぎて、面白い番組が見つけにくい』という方もいらっしゃるのではないでしょうか?そんな問題を解決するのがレコメンド機能。SNSなどからオススメの番組情報を引っ張ってきて紹介することで、オススメの番組との出会いをサポートしてくれます。
もちろんレコメンドされた番組の確認と録画予約をスマホからできるというのも重要。外出先のスキマ時間にテレビ番組のチェックと録画予約を済ませたいですしね。
【ポイント3】自動予約・録画機能があるか?
自分の好みに合わせて自動で番組をピックアップして録画してくれる機能もあります。先述の通り、BS、CS、ケーブルテレビなどなど見られるチャンネルは増えているのに
ポイント2でも書いたとおり、多くなり過ぎた番組の中で見たい番組と出会うのはなかなか難しいことだと思います。
そんな中で、見たい番組と偶然の出会いをするには、自分の興味のある項目を、ある程度自動で予約・録画してくれる機能が重要です。
【ポイント4】多チューナー
そしてチューナーは複数搭載されたモデルがオススメです。
意外と見たい番組が同じ時間帯に被ることってあるんですよね。
チューナーは複数、ぼくの場合は3チューナーくらい欲しいなと思っています。
Column:全録ってどうなの?
最近流行っているのが全録モデル。HDDが安価になっていくにつれて実現可能になった製品かと思います。
「全部録画しているのでそもそも録り忘れがない」というのは大きなメリットのように感じますが、それは録画した番組から自分が見たい番組を探す作業が必要になる、ということに他なりません。
また、HDDに残しておきたい番組については、録画した番組をHDDのに保存するための操作も必要になります。
(一般に、全録のデータ領域を食いつぶすと古いデータから上書きしていく仕様になっているようです。)
レコメンド機能を備えるものもありますが、であれば最初から自動予約・録画機能等を利用すれば良いのではないかと思います。
番組を予約し忘れる心配がないというメリットもありますが、それは外出先からの予約である程度防止できますし、どうしても見たかったら最近では「ティーバー」などのサービスもあります。
雑誌等を見ると『全録最強』みたいなことを書いている記事も多いですが、鵜のみにしてしまうのも考えものかなと思います。
中間まとめ
ということで、個人的にオススメするブルーレイレコーダーについては、以下のような機能を備えている製品です。
- スマホから予約(外出先から予約)
- レコメンド機能に優れている
- 自動予約・録画機能
- 多チューナー
これらの機能に優れているモデルを4つご紹介、比較していきます。
なお、価格比較のため、チューナー数は3、デイスク容量は2TBのものから候補を選定しています。
*…ただし、パナソニックについては、3チューナー/2TBモデルがなかったので、3チューナー/1TBからピックアップしています。
2016年秋ブルーレイレコーダーおすすめモデル
【候補1】BDZ-ZT2000/ソニー
こちらはソニーのブルーレイディスクレコーダー。早速、ポイントで挙げた事項を評価していきましょう。
◆スマホからの予約機能
BDZ-ZT2000は「Video & TV SideView」というスマホアプリを使って外出先からの録画予約が可能です。
◆レコメンド機能「みんなの予約ランキング」
ソニーのブルーレイレコーダーには「みんなの予約ランキング」という機能が搭載されています。
これはどの番組がより多くの人に録画予約されているのか、ランキング表示してくれる機能です。
みんなの予約ランキングを見れば、話題の番組の中から見たいものを選んで、パッと録画予約できます。
みんなの予約ランキングは、レコーダーのリモコンからはもちろん、スマホアプリ「Video & TV SideView」からも利用することが可能なので、外出先からもランキングを見て録画予約をすることが可能です。
◆自動予約・録画機能「おまかせ・まる録」
タレント名やキーワード、ジャンルを登録しておけば、関連する番組を自動で録画する
「おまかせ・まる録」機能を搭載しています。
この機能を使うと、例えば再放送された番組も録画されてしまい2重録りされてしまうの?と不安になるかと思いますが、もちろん二度録りを回避するようになっています。
◆多チューナー
チューナ数は3つ。これだけあれば十分でしょう。
◆ソニーは全録モデルはない
ソニーのブルーレイは全録モデルは現在、用意はありません。
これは日経トレンディの取材にもあるとおり、ソニーが全録モデルに否定的であることが理由かと思われます。
全録モデルについて、
「全部録画すると、後から探すのが大変で、録ったはいいが見ないといういこともある。オンデマンド配信は、見たい番組をユーザーが能動的に見行かなければならない。僕らとしては、“録りたいものだけ録る”というスタンスでやりたいと思っている」
というコメントをホームビデオMK課マーケティングマネジャーの今井信祐氏がしていることが分かります。
もっと詳しく▶ソニーの“顔”を捨てたレコーダー、狙いは? - チャンネルが増えすぎて番組を探せない - 日経トレンディネット
【候補2】レグザブルーレイ DBR-T660/東芝
こちらは東芝のブルーレイディスクレコーダーです。ポイントで挙げた事項を評価していきましょう。
◆スマホからの予約機能
東芝のブルーレイレコーダーは、外出先からの録画予約機能は他社とくらべて遅れを取っている状況です。
DBR-T660に関しても、外出先からの録画予約は可能であるものの、アプリからポチポチと行えるようなカンタンな感じではなく、
外出先から決まったフォーマットでメールを送る、という変わったスタイル。番組表を確認しながら予約するようなことはできません。
これに関してはちょっと評価は下がってしまいます。
◆レコメンド機能「ざんまいプレイ」
東芝のブルーレイレコーダーには、「ざんまいプレイ」というレコメンド機能が搭載されています。
これは自分が見ている番組から好みを分析し、「こういう番組もありますが、いかがですか?」というようにレコーダー側が教えてくれる機能。
ただし注意しないといけない点は、録画した番組の中からオススメをピックアップしてくれる点。つまり、これから放送されるオススメ番組は対象外ということです。
東芝の全録モデル「レグザサーバ」では威力を発揮する機能ですが、通常モデルでは微妙な機能かも。
◆自動予約・録画機能
登録したキーワードやジャンルから、対象となる番組を自動的に検索して、自動録画する、「おまかせ自動録画」機能を搭載しています。
ただし、ソニーの「おまかせ・まる録」機能にあるような2重録り防止機能がついているかは不明です。購入を検討している場合は確認をされると良いかもしれません。
◆多チューナー
チューナ数は3つ。これだけあれば十分でしょう。
◆全録モデル「レグザサーバ」について
東芝のブルーレイは通常モデルの「レグザブルーレイ」と全録モデルの「レグザサーバ」の2モデルがあります。
全録モデルを検討の際は、レグザサーバを検討しましょう。
◆総評
外出先から番組表の確認や予約ができないというのはだいぶデメリットな気がしています。レコメンド機能も「録画した番組の中からオススメする」という微妙なもの。
東芝のブルーレイの場合は、全録モデルを検討したほうが良いと思われます。
【候補3】AQUOSブルーレイ BDNT-2000/シャープ
こちらはシャープのブルーレイディスクレコーダーです。ポイントで挙げた事項を評価していきます。
◆スマホからの予約機能「リモート予約」
BDNT-2000には、外出先から録画予約ができる「AQUOSリモート予約」アプリがあります。これを使って外出先からパッと予約することが可能です。
◆レコメンド機能はなし
シャープのブルーレイレコーダーには、残念ながらレコメンド機能はありません。
◆自動予約・録画機能
新作ドラマやアニメをまずは4週間分自動で撮りためる「ドラ丸」などの機能はありますが、登録したキーワードやジャンルから自動録画予約をしてくれるような機能はありません。
ここのところは要注意です。
◆多チューナー
チューナ数は3つ。これだけあれば十分でしょう。
◆全録モデルはなし
シャープのブルーレイには全録モデルはありません。
◆総評
レコメンド機能や、 キーワードやジャンルをもとに自動予約・録画してくれるような機能がないのが残念です。
【候補4】DIGA ブルーレイ BDNT-2000/パナソニック
こちらはパナソニックのブルーレイディスクレコーダーです。ポイントで挙げた事項を評価していきます。
◆スマホからの予約機能はパナソニックの無料アプリ「メディア アクセス」で可能!
パナソニックのBRZ1010で、外出先から録画予約をするには「パナソニック メディア アクセス」というアプリを利用すれば可能です。
◆レコメンド機能は「パナソニック メディア アクセス」で。
パナソニックのブルーレイレコーダー自体には、レコメンド機能がついていないようですが、アプリ「パナソニック メディア アクセス」にレコメンド機能がついています。
ぼくの場合はスマホでなんでもやりたいタイプなので、アプリにレコメンド機能がついていればそれで大丈夫かと思います。スマホでオススメ番組をチェックして、その流れで予約すればよいかなぁと。
◆自動予約・録画機能
好きなタレント名やキーワードを登録すれば、自動で検出・録画する機能を備えています。
今回ご紹介した中でキーワード、ジャンル登録による自動録画ができない製品はシャープのAQUOSブルーレイのみ、ということになりました。
◆多チューナー
チューナ数は3つです。これだけあれば十分ですね。
◆全録モデルあり。
パナソニックは全自動DIGAという全録モデルを販売しています。
全録モデルをご検討の方は、東芝のレグザ、パナソニックの全自動DIGAから検討しましょう。
◆総評
今回、製品選定のポイントとした機能を全部網羅している製品ということがわかりました。
ただ、スマホからの予約を実現する「Dimora」サービスについての記載がなく、事前にイメージを膨らませることが出来ないのが残念です。
まとめ
今回買うことにしたモデル
ぼくが今回買うことにしたモデルは、BDZ-ZT1000。
商品について情報収集をしていく上で分かったことは、意外と、
- スマホから予約(外出先から予約)
- レコメンド機能に優れている
- 自動予約・録画機能
- 多チューナー
を網羅している製品は少ないということ。
そして逆にこれらをすべて網羅していたのがソニーのブルーレイだったということです。
そしてスマホからの予約(外出先から予約)、レコメンド機能をスマホから実現する「TV & Slide View」の使い勝手の良さもBDZ-ZT1000を選んだポイントです。
ブルーレイ本体を持っていなくても、「TV & Slide View」自体はダウンロードでき、みんなの予約ランキングや番組表の確認も出来ます。
事前に使用感の確認ができ、BDZ-ZT1000を使っているイメージをふくらませることが出来たというのもこれを選んだ大きなポイントだったかもしれません。
容量は1TBのものを選びました。(2TBモデルもあります)
家電量販店では値段差も少ないし2TBがいいよと言われましたが、外付けHDDで容量は拡張できますし、ブルーレイディスクへの書き出しという手もあります。
そのため1TBのスモールスタートで行こうと思ったためです。
ただ不安な点が・・・
ただ不安な点もいくつか。
それは、Amazonや価格コムの口コミ評価が驚くほど悪いということ。
- とにかく反応が悪い。録画番組の削除に時間がかかる、再生までに時間がかかる
- 録画した番組が再生できないことがある
- 録画予約した番組が最初の5分しか録画されていない
- 外出先から録画予約したはずなのに録画できていなかった
などなど、致命的な欠陥もある模様。
先日、家電量販店に行って実際に操作させてもらいましたが、
パナソニックのDIGAが番組表の表示や、録画予約のボタンを押すとパッパッと操作を受け付けるのに対し、
ソニーのブルーレイレコーダーは番組表の表示に3秒ほどかかりました。録画予約はわりとすぐに反応が帰ってきましたが…。
*…店員さんによると、これでもだいぶ良くなってきたとのこと。ただ未だに不具合が報告されており、ソニー側もアップデートを繰り返している状況だそうです。
ソニー製品にこだわりがないのであれば、正直、パナソニックのDIGAを購入されたほうがよろしいかと思います。
後日、ソニーストアに行ってその点をリサーチしてこようかと思っています。